130年以上の歴史がある、博多で最初に栄えた商業の街、川端商店街。
博多と中洲の街を結ぶ400mのアーケード商店街のなかにそのラーメン屋はある。
「元祖ラーメン長浜家」
福岡のラーメンといえば、豚骨ラーメン。
といえどもその中の分類はまた様々であり、その一つに通称「ガンナガ」と呼ばれ地元民に古くから愛されている「長浜系」というラーメンが存在する。
発祥は福岡市中央区長浜の「元祖長浜屋」と一般的には言われており、1950年代、長浜の福岡市中央卸売市場鮮魚市場で屋台として出店し、競りの合間に漁師や関係者が食すため、素早く茹でられる極細麺、追加注文の替え玉、豚骨のあっさりスープというラーメンを提供し、
市場で評判だったと言われている。
今回紹介する「長浜家(け)」は先に紹介した「元祖長浜屋」とはルーツは同じだが経営が別であり、あくまで「元祖長浜屋」からの派生的な位置付けだと認識されている。
さらにここ、川端商店街にある長浜家は通称「家2」長浜にある長浜家は「家1」などと呼称されている。
とまあ長浜系ラーメンの歴史について軽く触れてみたが、ラーメン一つでなかなか奥深い歴史があるものだ。
では早速入店。
今夜はいつものShiraishi(Bass)とShinpei(Drums)と!
個人的にこの「ラーメン!」「替玉!」「替肉!」が2つずつ並んでるシンプルな券売機が好きですね笑 これわかるやついるかな笑
ラーメン到着。
奥にあるのは紅生姜、ごま、やかん(ラーメンのたれ)、やかん茶、と、元祖長浜のマストアイテム。間違いない。
もちろん「ベタナマ」で。
「ベタ」とはアブラの量「ナマ」とは麺の固さの最上級。
薄味豚骨のこのスープを啜るだけで、「あ〜やっぱこれだわ」と、これぞ豚骨ラーメンの文化が根付いた福岡のラーメン、唯一無二の味だと頷いてしまう。
そしてこのペラッペラのチャーシューにも塩味と旨味がしっかり染みており、間違いない。
一心不乱に食べるメンバーたち。福岡でラーメンを食べるなら、一蘭、一風堂、つけ麺、それもいいだろう。
ただ、この福岡という豚骨ラーメン大国のカルチャーの根源に触れたければこの歴史深き「長浜系」を一口啜っておかねば、語ることはできまい。